快斗の過去恋

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それを悟った奈美は手を休める事なく 「私は、熊本南高校に通ってます。もちろん、大学進学を目指してます。母の手一つで育てて貰ってます。少しでも家計の足しになればとバイトを始めました。大学は学費を考えると国立。一人暮らしなんて贅沢も考えてないので自宅から通う…そうなると自ずと志望校は一つ。私は夢もある。だから、そんな曖昧な考えの人は許せない!と言うか…羨ましいのかもしれません…だから同調してナァナァな返事は出来ない…スミマセン…」 「いやっ…俺の方こそ…つまらない事言ってごめん。けど自分の甘さを実感した。ありがとう!俺、真剣に進学を考えるよ。」 奈美は快斗の方こそ見なかったが微笑んで頷いてくれた。
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