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奈美は初めて快斗の目を見て微笑みながら
「ホントだ。日吉さんの言う通りですね。私、余裕が全然なかったかも…何だか少し楽になったかも…」
また視線を戻し仕事を始めた。
「バイト休みの時、一緒に図書館に行かない?」
つい口走った後に尻込みする快斗に奈美は
「…はい。」
と応えた。
自分でした事なのに事態を把握するのに時間がかかり沈黙が続いた。
やっと脳が回転し
「ゴメン!まさかOKしてもらえると思わなくて…やったぁ~!すっげぇ~嬉しい!」
「そんな反応されても困ります。私はただ勉強のやり方とか解らない所を教えてほしいだけですから。」
確かに…
しかし大きな一歩なのは間違いない!
「あははっ…ホントだね。反応の仕方間違ってたね!じゃ~明後日、学校終わったら市立図書館に集合でいいかな?」
「はい。」
会話はそれからほとんどなかったけど快斗の心は弾んでいた。
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