島崎 修吾

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次に肩だ。 島崎は元々、右利きである。 それを小学生の時に肩を故障したのだが、なんとか左で復活した。 その割には、そんなハンデを感じさせないような送球である。 肩も良い。やはり、故障したのが成長期に入る前だったのが良かったのだろう。 それでも、最初の頃は上手くいかない事もあったし、嫌になる事もあったらしい。 苦労の人なのだ、島崎は。 バッティングの方も、かなり良い。 力こそあまりないが、フォームが綺麗なので当たればかなり飛ぶ。 後ろから前へと、体重移動が上手いのだ。 中学時代はホームランが多かったのが、東の記憶によく残っている。 打つのはもともと左打席だったので、左利きに変えた今は利き腕へのデッドボールの可能性も減った。 左利きにするきっかけになったのは東のお陰なのだが、それはまた別のお話。 そして、大荷第一との試合の前日。 東たちは、簡単なミーティングをした。 が、東たちのミーティングが真面目に進行するわけもなく、あれよあれよと言う間にミーティング終了。 東は納得のいかないまま帰宅する事になったが、それでも島崎との試合は楽しみだった。 夜は早く布団に入り、目覚ましは朝早くにセットした。 そして、県大会の3回戦を迎える。
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