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「うっさいなぁ、仕方ないじゃん。ねぇ、もう私の事ガキ扱いしないよね?」
潤んだ瞳で、背の高い俺を見上げた。
ガキじゃない。
麗奈は、完璧"女"だった。
妖艶に、男の俺を誘い出す。
「千尋、お願いがあるの。今日だけでいい。一晩傍にいて。
私の家、お父さん仕事で主張に行っていて誰もいないから。」
…おぃ、それって誘ってるのか?
千尋って、名前まで呼んで。
「私じゃダメ?」
俺の、上着の裾をギュッと掴む麗奈。
チクショー!
どっから、そんなテクニック学んだんだ。
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