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「協力して頂きますわよね」
声のトーンが低く、ニンマリと笑む。
恐怖で、私の足はガクガク震えた。
言葉が出ず喋れない。
「答えなさいよ!」
今度は力強く、もう片方の手が私の肩を掴む。
…止めて、痛い、苦しい。
「キャハハ!私は、斗真様ね。よろしく」
「ズルイ!私も」
「じゃ、私は健様」
三人の声は、私の耳には届かない。
目には涙が浮かび零れ落ちた。
―誰でも、いい―
―助けて!―
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