☆15話☆

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…泣いた。 悔しい涙なのか、嬉し涙なのか分からない。 隣にはチィ兄ちゃん。 夢?現実? 訳も分からず、抱き着きまた泣く。 どうして何で? 聞きたい事、話したい事沢山あったはずなのに… 何も浮かばない。 私は、受け入れる温かい胸に顔を埋める。 泣き止むまで傍にいてくれた。 それだけで満足。 心が満たされていく。 「送ってく、帰ろう」 手を差し出され、ギュッと握りしめる。 ―もうこの手を逃がさないよ― .
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