622人が本棚に入れています
本棚に追加
/187ページ
…泣いた。
悔しい涙なのか、嬉し涙なのか分からない。
隣にはチィ兄ちゃん。
夢?現実?
訳も分からず、抱き着きまた泣く。
どうして何で?
聞きたい事、話したい事沢山あったはずなのに…
何も浮かばない。
私は、受け入れる温かい胸に顔を埋める。
泣き止むまで傍にいてくれた。
それだけで満足。
心が満たされていく。
「送ってく、帰ろう」
手を差し出され、ギュッと握りしめる。
―もうこの手を逃がさないよ―
.
最初のコメントを投稿しよう!