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「千尋、お帰り」
千尋の母親、文乃さんが息を切らせ現れた。
ギュッと私の前で抱擁。
「母さんやめろって。ったく」
嫌そうに腕を振り落とす。
「…フフフッ、エヘヘッ」
チィ兄ちゃんの隣にいた私は、変わらない二人の親子関係に思わず声を出し笑った。
「あら、麗奈ちゃんよね?」
「は、はい。お久しぶりです。文乃さん!」
「もう、二人とも家上がって♪今日、パパ出張だし…健は、麗奈ちゃん家行くって!双子の、悠真くんとこに遊びに行っちゃったの。私、今まで一人。さみしかった~」
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