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―――――放課後
「やっと終わったぁ。あっ!美紗、さっきの続きは?」背伸びを一回した後に、私は言った。
「舞~!雅人君たちも呼んでぇ~。おねが~い💓」
美紗は、両手を合わせている。
「え?なんで??」
「だってぇ、この話は…。」閉まっている窓に、手を当てて呟いた。
「み、美紗?」
「あ、ごみん。ごみん。だってぇ大勢のほうが面白いと思うのぉ。エヘッ」
美紗は、いつもは見せない笑顔を私に見せた。
ゾクッ・・・氷のような寒さが私を襲った。
美紗が怖い。初めて思った…。
悪い予感は、この笑顔を見たときから始まっていたのかもしれない。
「舞?どうしたのぉ?」
美紗は、私の顔を覗き込むようにして言った。
「な、なんでもないよ。じゃあ、呼んでくるから待ってて?」慌てる私。
「うん。でも、早くねぇ!」
「わかってるって!行ってくるね!」
私は、軽く手を美紗に振り教室を出た。
パタパタパタ………廊下を走る音)
「一人ぼっちは…いや…。一緒にしよう…。カクレンボ…。」
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