――噂――

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「行方、不明?それってどういう…。」 「そのまんまだよ…。この『ヒトリかくれんぼ』は、妹から聞いたの。そしたら、一緒にやろうって…。」 「それ、やったの?」いつも話を聞いていない康彦が聞いた。 「うん…。最初、私からねって言われて…。」 「その後って…まさか…。」私は、声を震わせながら言った。 「うん…。結局帰って来なかった。私も、捜しに行ったの。でも、何処にもいなかった…。 だから、だからお願い!一緒に来て!『ヒトリかくれんぼ』したら見つかると思うの!お願い!ま…い…。うぅっ。」 ―――――ドサッ。 美紗は、崩れ落ちてしまった。 ――ここで引き受けなかったら私達は、どんな運命になっていたのだろうか―― 「わかった。私、手伝うよ!きっと見つかるよ!」 「舞が行くなら俺も行く。舞になにかあったら困るしな!」 「雅人…。ありがとう。」 「僕も、行きます。美紗さんの役に立てるなら…。ハッ!」康彦君は、慌てて口をふさいだ。 「康彦君…私のためにありがとう!」 私と雅人が悟君を見つめる。 「わーった、わーった。行きます、行きます。まぁ、いざという時は俺がパンチぶちのめすしな。」
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