悪夢

3/32
前へ
/347ページ
次へ
パチパチと、場違いな拍手が聞こえる 「いやあ凄いわね。傷一つぐらいならと思ってたけど…」 「余裕こいてると死にますよ」 夢識が五枚のトランプを紫雉に向かって投げる 「けど、まあいいわ」 「!?」 紫雉が打鞭を取り出し、トランプを全て叩き落とした 術士とは思えないほどの身体能力 なるほど、これが巣守か 「十分時間は稼げたしね」 紫雉がパチンと、指を鳴らす 夢識達は気づいてなかったが、これで五回目になる 「さあ、行くわよ」 紫雉の体が漆黒に包まれ変化していく
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加