悪夢

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悪魔となった紫雉が腕を上げ、夢識へと振り下ろしていく それでも夢識に避ける気はない 夢識の考えではあの悪魔は幻 つまり蜃気楼の様なもので実際に触れることはできない その考えを実証するため、夢識はトランプを一枚襲い来る腕に投げた 考え通りならトランプは腕を通り抜けるはずだ トランプが腕に迫る そしてトランプは腕に当たり、そのまま突き刺さった 「………え?」 悪魔の腕が夢識のすぐ横に振り下ろされ地面を破壊する その衝撃で夢識がよろめく 幻では物理的影響を与える事はできない、だが目の前の巨大な悪魔は 夢識は信じられないような顔で今紫雉によって破壊され、 クレーターのようになった地面を見つめる 「いまのはちょっとした威嚇。次は当てるわよ」 紫雉の腕が再び振り下ろされる
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