悪夢

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「当たり前です。できるに決まってるじゃないですか。あの程度の術、僕に見破れないわけがない」 だが夢識はできると宣言した 先ほどの予測が外れたことが、彼のプライドを傷つけたのかもしれない 「うん、それなら大丈夫そうですね。夢識君、君はじっくりと考えていて下さい。 その時間は僕が稼ぎます」 天識が満足げにそう言うと、夢識を軽く押した 「うわ!」 夢識が倒れる ちょうどそこは、ジェットコースターのレーンと破壊された地面によって影になっている所だった 砂煙がはれてくる 天識が紫雉に向かって足を踏み出していく 「天識さん!」 「ん?何ですか?」 「僕は絶対に術を見破ります。だから天識さんはその後、紫雉と闘う事を考えて下さい」 夢識の言わんとしていることを理解した天識が困ったようにふははと笑う
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