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上から振り下ろされる巨大な腕を、天識は転がるようにして避けた
地面が揺れ轟音が響くが、天識は動き続ける
「はぁ、はぁ…」
体力は限界に近い
それでも天識は時間を稼ぐために逃げる
本気を出せばもう少し楽だっただろう
だが天識達は勝つためにここに来ている
敵の手のひらとも言えるような術中で、奥の手を見せるようなことはできない
多くの言葉は交わさなかったが、夢識とそう約束した
そして夢識も、約束通り紫雉の術を破る策を考えているだろう
苦戦を強いられていても、天識はそれを守り、疑わない
「ああもう!!めんどくさいわね!!」
なかなか捕まらない天識に業を煮やしたのか、紫雉が近くのアトラクションを破壊する
そしてその破片を天識に向かって投げた
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