プロローグ

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それからは、二人で生きた 自分を守る親はもうおらず、頼る知人もいない だがいたところで無意味だっただろう 二人は気づいていた 自分たちが人を殺して生きていかなければならないことに 人を見ると殺すことしか考えられない だから自分たちはいつまでも二人なのだろう 死ぬまで人を殺し、そして二人で死ぬ だが諦めと共に抱いていたその考えは、自分たちとは違う鬼によって否定された
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