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「眠る大気(スリープボール)!!!!」
そう女が言うと女の手から白い煙が渦をまき、それがボールの形をしてで出てきた
猪の目の前で弾け猪を白い煙が包んだ途端、猪は倒れ耳を刺激するようないびきをかいて寝てしまった
それをすぐ傍で見ていた
僕はさぞかし頭の悪そうな顔をしていただろう
女は猪が寝たことを確認すると僕の方に向かって歩いてきた
僕の目の前まで来ると
じっくりとなめ回すように体全体を見て、そして言った
「何処にも怪我はないな!・・・よかった!・・・いやー、私のペットがまさか自分で首縄を引きちぎるなんて思わなかったからさぁ!・・・本当悪い!」
女は自分の胸元で手を合わせ顔を伏せるが
何故か嘘臭く聞こえる
「もういいですよ・・・僕は平気ですし。これからは気をつけてくださいね」
そう言って立ち去ろうとする僕を女は襟を掴み止めた。首が絞まり声にならない声があがる
これには苛立ちを隠せない
「いきなり何するんですか!!!」
女は「不可効力」と言い張り今度は頭を下げなかった
「言い忘れた事があったからさぁ、お前・・・勇者なのに自覚ねぇのかな?って
」
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