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初めて逢ったときから 初めて見たときから 君のことが好きだった だけど それは決して叶う事の無い一時の夢に過ぎない 貴女は私の事を どう思っているんだろう それは決して考えてはいけない事なのだ もし本当の事を聞けば 私はまた崩れるだろう 胸の奥にその言葉が突き刺さる それは止まらない 突き刺さったが最後 私を苦しめる 沢山の人と接し話し また私を苦しめる 何故人は一人になると 他の輪に入れないのだろう その人達は知らないだろう 自分が発した言葉がどれ程人の心に突き刺さるのか そんな事は知らないとのうのう暮らす 傷を負った人は その怒りを何処にぶつければいいのだろうか やり場の無い怒りは何処にやればいいのだろうか 無理矢理収めようとすると少しづつ自分を壊してゆく 何度も何度も何度も いつか私は壊れるだろう 見も心も粉々に 私の心は砕け散る せめて最後に貴女へこの気持ちを伝えたかった けれど伝える事はできない 貴女には大切な人がいるから 私は貴女の助けになろう 例え私が死ぬ事になろうとも この気持ちだけは曲げず 貴女にこの身を捧げます それだけは私がしても許される事なのかもしれないから せめて最後にこの言葉を言わせて下さい 「ありがとう」 貴女と逢えたから私はこんな気持ちを知ることができた ありがとう こんな私に優しくしてくれて だけど優しくされると 私は壊れてしまう 私が貴女と同じ境遇にいるから その気持ちをわかっているから 優しくしてくれるのだろう だけどそれは逆に棘の園に私を閉じ込めてしまう だからそれは貴女の大切な人にしてあげてください その大切な人は 私にとっても大切な人だから 俺頑張ったかな 貴女とあの人を結ぶために頑張ったよ? 貴女とあの人が結ばれて嬉しかったよ? 貴女が幸せになってくれるのなら 私は貴女をお助け致します それが私に出来る限りの精一杯の事だから 私は貴女の事を愛しています 嫌かもしれないけど その気持ちだけは揺るぎません 不安な事があるなら 相談したい事があるなら いつでも私を頼って下さい 私は貴女より 永く生きているんだから
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