序章

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「…ちゃんと飯食ってんの?」 俺は勢いよく振り返った。 女は眼鏡を外し、ニッと右の口角だけを上げる。 服装やメイク、眼鏡でこんなに変わるものなんだと、女という生き物が恐ろしく感じた。 「焼肉……食う?」 俺は頷いた。 焼肉を食べたらまた2階へ上がる。 少し肉付きのよくなった女を、半年ぶりに抱いた。 半年ぶりだったからか、俺は勢い余って失敗してしまった。 中でイッてしまったんだ。 女は笑いながら、「いいよ、気にする事ない」と言った。
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