序章

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この日が来なければいいとどれだけ願った事か… でも、無情にも時が過ぎ、奴(兄貴)はしたり顔で俺を見ている。 俺は…できる事ならこの場から消えていなくなりたいと思っていた。 仮にも家族だから… 仕方ないとは言え、やはり目の当たりにする勇気なんて…ない。 俺はふて腐れた子供のように、椅子に座って俯くだけだ。 奴の顔なんて…見たくない。 そう願っていると、部屋に兄貴の上司らしき人がやって来て… アイツは出て行った。 ホッとため息を吐く。
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