序章

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そんな俺に声をかけてきた奇特な女がいた。 「あんたさ…ちゃんと飯食ってんの?」 見るからに水商売の女。 派手な服とメイクで世の中と戦っているような女だった。 その女に飯を食わせてもらい… そして女を抱いた。 名前も知らない女。 そんな事が何度かあった。 女はたまに俺の事を思い出すのか、不定期に俺が絵を描く場所へやって来る。 「ちゃんと飯食ってんの?」 それが合言葉みたいになっていた。
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