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少年は、マスター室のドアを荒々しく開けた。
マスター
「あっ、おかえり、レイン。
今日分の任務も何事もなく終わったみたいね。
まぁ、とりあえず座って」
少年はその言葉に従い、
黙って部屋の中央にあるソファーに腰掛け、口を開いた。
レイン
「今日は何の用事なんだ?
まさか任務の数を増やすなんて言わないよな?」
いくら任務ランクが低いとはいえど、
一日平均15件は朝から夕方まで掛かってしまう。
マスター
「安心しなさい。
ここ一ヶ月の様な任務は今日で終りよ。
でも、明日から最低でも3年は掛かる任務に就いてもらうわ」
レイン
「何!?最低3年かかる任務!?
何だってんだ!?
魔界でも叩きに行かせるつもりか!?」
レインが今まで熟してきた任務で一番時間がかかったのでも2日だ。
もちろんその事はマスターだって知っているし、
このギルドには何年もいるが、3年も掛かるような任務は見たことも聞いたこともない。
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