永久の眠り

2/2
前へ
/2ページ
次へ
命を越えて求めた明日に 何もない世界は虚しく光る 枯れたような君の涙を見た 僕は駆け出していた 拳で心臓叩いて 捨てた命を探しに 桜のように揺らめいて 波音のように舞う 僕のような存在は 血のように朱く染まり 溶けるように泣いて尽きた 永久に眠る19回目の季節 「僕は死んだ者しか愛せないのかい?」 過去しか許せないのか? 絶望のように生きて 哀しみのように笑う 君を捜す僕は 星のように青く煌めき 今、歌うように君の心臓を鳴らす 永久に眠る 僕の帰りを待つ君の中
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加