プロローグ『リア充爆発しろ!』

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 かくなる上は、待ち伏せして脅しを入れてやる必要があるな。  だが、それもやり方を間違えると馬鹿にされかねない。  女だからって「オカすぞゴルァ」などと脅しては、欲求不満であることを馬鹿にされるかもしれんからな。  つかそれ、もう完全に輩じゃねーかよい。  もっと言うなら、チキンにそんなこと言えるわけねーでーしゅ☆  だけど本気で、俺達を小馬鹿にしたような行動はやめてほしーんだよ。  リア充だからってさ。  よ、よし、相手は女だ。俺もガツンと言ってやろうじゃねぇか。  ガツンと。  俺はT字路を左折し、塀の陰でリア充を待ち伏せする。  俺が左折したからか、迫る足音は駆け足になって更に近づいて来る。  ギリギリまで相手を引き寄せ、俺は飛び出した。 「がつーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんッッッ!!!!!」 「きゃあああああっ!?」  正直すげー緊張した俺は意味のわからん飛び出し方をしたが、相手はビックリ仰天と言わんばかりにその場に尻餅をついた。  うはっ……見れば見るほどかわええのう……お下げえぇのう……。  つかパンツ見えたしぐへへ……じゅるり。  彼氏のヤロー、こんな可愛い娘と付き合えるだなんて、ふざけてやがる。  ……じゃねーっての。何見とれてんだよ俺のアホ!
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