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大体芽衣だって、フツーに彼氏居んだからさ。
どーせ帰りが遅い日とかよー、彼氏とイチャイチャしちゃってんだろー?
中学生の芽衣にゃ早過ぎる気がすっけど、多分そういうコトだってしてんだろーよ。
……プリンプリンボロンヌルルレロレロしてんだろー?
……おっと、落ち着けムスカ。お前は呼んでない。鎮まれ。
「咲、この前の夜……誰に会いに行ったんすか? 私を完全に無視して……」
「あれは……ただの知り合いだってーのに」
芽衣の感情は、一言では表現しにくいものだった。
怒ってるようで、拗ねてるようで、悲しんでるようで。
何でそんな風になってんのか、さっぱり理解出来ねーんだけどな。
「ただの知り合いじゃないっしょ……。あんな咲、私初めて見たっすよ」
「そ、そりゃ、おめーの俺に対する認知度が低かったにすぎねーよ! 俺の事知った風に言ってんじゃねーっつの」
だんだんイライラしてきた俺は、不愉快な気分を言葉にして吐き出す。
だが芽衣は食い下がらない。
「し、知ってるっすよ」
「ほ、ほォ……? 俺の何を知ってるって?」
「オタクで、変態で、ドMで、ロリコンで、早漏で、童貞で、カスまみれの皮被り○○○(ピー)で」
「シャラァァアァアアァアアァップ! 俺を何だと思ってやがんだテメェ!! 後半の単語の数々がお前の口から出て来て俺は悲しいわ!」
誰だこんな卑猥な単語芽衣に教えたバカ野郎は! ぶっ飛ばすぞ!
強制非公開になったらどう落し前つけてくれやがる!!
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