第4話『撫でてくれるべきなんじゃ、ないっすか!?』

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 大体芽衣だって、フツーに彼氏居んだからさ。  どーせ帰りが遅い日とかよー、彼氏とイチャイチャしちゃってんだろー?  中学生の芽衣にゃ早過ぎる気がすっけど、多分そういうコトだってしてんだろーよ。  ……プリンプリンボロンヌルルレロレロしてんだろー?  ……おっと、落ち着けムスカ。お前は呼んでない。鎮まれ。 「咲、この前の夜……誰に会いに行ったんすか? 私を完全に無視して……」 「あれは……ただの知り合いだってーのに」  芽衣の感情は、一言では表現しにくいものだった。  怒ってるようで、拗ねてるようで、悲しんでるようで。  何でそんな風になってんのか、さっぱり理解出来ねーんだけどな。 「ただの知り合いじゃないっしょ……。あんな咲、私初めて見たっすよ」 「そ、そりゃ、おめーの俺に対する認知度が低かったにすぎねーよ! 俺の事知った風に言ってんじゃねーっつの」  だんだんイライラしてきた俺は、不愉快な気分を言葉にして吐き出す。  だが芽衣は食い下がらない。 「し、知ってるっすよ」 「ほ、ほォ……? 俺の何を知ってるって?」 「オタクで、変態で、ドMで、ロリコンで、早漏で、童貞で、カスまみれの皮被り○○○(ピー)で」 「シャラァァアァアアァアアァップ! 俺を何だと思ってやがんだテメェ!! 後半の単語の数々がお前の口から出て来て俺は悲しいわ!」  誰だこんな卑猥な単語芽衣に教えたバカ野郎は! ぶっ飛ばすぞ!  強制非公開になったらどう落し前つけてくれやがる!!
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