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学校を出た俺達は、歩いて5分程の所にある大きな書店へと入る。
そのまま真っ直ぐ、俺達は文庫本の置かれたコーナーへ向かった。
おーあるわあるわ新刊の数々。
テンション上がってきた。
「あった! 『あめふり!』の7巻! 今回は愛芽(あめ)が表紙かぁ! 愛芽可愛いよ愛芽ぇ……」
トロンとした目で見とれながら、栄太が『あめふり!』7巻を手にする。
補足的に説明しておくが、『あめふり』とは雷撃文庫で1番人気と言われるライトノベルである。
イラストレーター『えくぼ』による可愛らしい挿絵も勿論、その内容もたまらない。
メインヒロインの愛芽が、もうホント可愛すぎるのである。
ちなみにアニメ化も決まってます。(キリッ
俺と稜も『あめふり!』最新刊を手にする。
早く読みたい……くふふ。
「へぇ……咲君“も”『あめふり!』好きなの?」
「そりゃぁもう何たって愛芽たんの可愛いのなんので――」
ふとかかった声に自然とそう答え、声のした方を向く。
「――っキャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!?」(※注:俺の悲鳴)
そこに立っていたのは、『あめふり!』7巻を手にしたリア子だった。
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