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なにこれ!?
キャッ……憧れのあの娘とまさかの再開!!
これって偶然!? それとも運命――?
――てアホかァ!
全然そんな少女マンガ的展開じゃないぞ!
むしろブチ殺すべき宿敵と出会ってしまった勇者的な感じ!?
つか何でいんの? 何で『あめふり!』7巻持ってんの!?
何より――何で俺の名前知ってんの!?
「さ、咲……! まさかこの女が……!!」
稜には分かったらしい。
「……あぁ。リア子だ」
「リア……子……?」
俺の言葉にリア子は首を傾げるも、栄太と稜はギョッとした。
「噂に聞くリア子……! た、確かにリア充臭がプンプンしやがるぜ」
「か、可愛い……」
傍から見ればおかし過ぎる、俺達三人とリア子の睨み合い。
「りあことかりあじゅうとか……訳が解らない……。でもどうやら……私の……事?」
「すっとぼけてんじゃねぇ! 他に誰が居る!」
稜が挑発的に言う。リア子は驚いたような表情。
俺は栄太と稜にのみ聞こえるような声で言う。
「(気をつけろ。アイツはただ知らないフリをしてるだけだ……。内心では俺達非リア充を馬鹿にしたくて仕方ないのさ)」
「(可愛い顔の裏には悪魔の顔がある……ってか)」
「(性格はサイアクって事だね)」
俺達三人が目つきを鋭くしてリア子を睨むと、彼女は脅えた様子で一歩後ずさった。
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