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俺の名前を知っていたのも間違いなく、事前に仕入れた情報に違いない。
敵の内部事情を探る事は当然、リア充共にとっても大事な事だろう。
さっき、『咲君“も”「あめふり!」好きなの?』的な事を言ってやがったが、あれだってこっちを油断させる為の言葉に過ぎない。
たとえば、その質問に「イエス」と答えた場合……リア子は我が物顔でこう言うだろう。
「へェ~、やっぱ好きなんだァ~こういう『萌え~』な絵が。キモチワルーイ……いつもこういう小説読みながらニヤニヤしてるのぉ? ところでぇ、貴方達みたいなのって、二次元の女の子で○けるってホントーゥ? だったら今、私の目の前で○いて見せてくれるーぅ??ww」
ギャー! ヤバい、そういう展開になったらもう絶対言い返せない!
ニヤけるし、○けるからな! 完全にリア子のペースになるじゃねぇか!
よ、よし。とにかくこの場は何とか切り抜けるしかあるまい……!
「は、ハハッ。何を言ってるのかよく分からない……ですね。おr……ぼ、ボクはこのような小説はまったく好きに在らせられませんが……今日もこの、お、オタク共の娯楽を、や、椰揄(やゆ)しに来ていただけですが?」
「えっ……そ、そう……なの?」
リア子が目をパチクリさせながら驚いていた。
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