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本屋を出た俺は、まだ泣き止む事が出来なかった。
もう俺なんかよぉ……死ねばいいのに……。
俺の手には、袋が二つ。土まみれになったのと、まっサラの。
2冊の『あめふり!』を手に、俺は沈みゆく夕陽を静かに眺めた。
「安心しろ。お前は何も……悪くねぇ……。愛芽たんだってきっと――分かってくれるさ」
「咲の涙が嘘じゃないことは、誰が見たってわかるよ」
「おまえらっ……!」
俺は稜と栄太と熱い抱擁を交わす。おいおい泣きながら。
周囲の見る目なんか知るか! 俺は、非リア充で良かった……!
こんな最高の仲間と、知り合えたんだからな……。
―Fin―
――いや終わらねーよ!? まだ23ページだろ! 薄っぺらすぎるだろ!
……何? 内容も薄っぺらい、だと!?
……! …………!!(←言い返せない)
と、とにかくだ! 話にはまだ続きがある! 黙って聞け!
俺は栄太、稜と別れて家へと帰る道の途中で、「さぁて、この落し前をどうつけてもらおうか」と考えていた。
誰にかって? リア子に決まってるだろうが!
あんにゃろぅの為に、俺の愛芽たんが泥まみれプレイを被る事になっただろうが!
どんな趣味だよ!(バンバン
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