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地べたから見上げれば、妹が少し驚いた――というかじゃっかん引いた感じでこっちを見下ろしていた。
そして――オォ、パンツ見えた。――じゃないっての!!
妹よ、お前そんな短いスカートにニーソって! それにニーソってお前……!!
そそってるとしか思えねぇよ! 今俺も結構そそられたよ!
俺街中でそういう姿のおにゃのこ見たら、ガチガン見すっからね!?
絶対領域視姦すっからね!?
「……変態、何処見てるの」
妹はそんな風に言いながらも決してスカートをおさえるだとか、そんな事はしなかった。
「まぁこれで咲の気が済んだならいーや。……じゃね」
そう言い、妹は玄関の方へと走っていく。
オォい、芽衣、待ってくれ!! 俺を一人にしないでくれえ……!!
俺の心の叫びもむなしく、芽衣はパンプスを履いて外へ出て行ってしまった。
何という事だ……仲間だと思っていた芽衣までがリア充に……!
うちの家族は俺をここまで追い詰めてどうしたいの!? 死ねって言ってるの!?
両親と三人で意味不明な程硬い雰囲気の食事が終わり、俺は部屋で『あめふり!』を読んでいる。
あぁ……やっぱ愛芽たん可愛いわ……。愛芽たんと結婚してぇ。
愛芽たんの魅力をここまで引き出せるのは、この作者とイラストレーター『えくぼ』さんにしか出来ない事だろうな。
そんな事を考えながら時計を見る。現在22時。
……姉ちゃんが遅いのはいつもの事だ。……けど、妹のやつ、いくら何でも遅くないか……?
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