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「非リア充で一人っ子であるオレから言やぁよ、妹がいるってのはすげぇ羨ましいんだけどなぁ!?」
稜が机をバンバン叩きながら言う。
すると栄太も身を乗り出し、
「そ、そうだよ! 僕にもお兄ちゃんしか居ないから、羨ましい限りだよ!」
そんな風に言いはじめる。
……俺の現状を見て、一体どの口が言うんだよ。
「どうせお前、妹が居ない時に部屋に忍び込んで、下着とかクンカクンカしてんだろうが!」
「しねぇよ!? そこまで堕ちてねぇよ!」
俺には2次元だってあるんだよ!
「妹のベッドに潜り込む事だって出来るじゃないか! 『雷怖いから一緒に寝て……? お兄ちゃん』的な展開も絶対あるでしょ!」
「そんな事したらガチ通報されるし、そもそも妹そんなキャラじゃねぇし! 妹がそんなキャラだったらさすがに欲情してるかもしれんが!」
キャラさえ良ければ彼女にしたいぐらいの顔ではあるからな、妹は。
「あーもう、ホント羨ましいわ。オレだったら絶対するわ。クンカクンカ」
「僕は夜な夜なベッドに忍び込むよ」
変態ドモめ……。栄太も実は結構変態なのである。
けど、妹にそういう感情はやっぱ抱かないわなぁ……。
仮に言い寄られたらぶっちゃけわからんが(←)、そうでもない限り、やっぱ兄貴として、の感情しかねぇっすね。
……いや待て、しかし……彼氏が出来たってのが気に喰わんのはどう説明すんのよ。
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