第3話『俺が超絶なるドMだからさァ!』

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 ありのまま今起こった事を話そう。  えrgやってて気付いたら朝だった。  妹が部屋を出て行ってから、やりかけだったえrgの幼なじみ√を攻略してたらこんな事に!  だ、だってよーう。CG全部見たいじゃんよーう。  1回やりだしたら、止め時がわかんねぇんだよーう。  今日学校あるのに! 俺のバカ! バカバカッ!  部屋を出て、寝ぼけ眼を擦りながら階段を下りてたら、踏み外すの余裕でした。  悲鳴をあげる事も無く階下で大の字に倒れ伏した俺は、「これ、夢じゃないか?」と寝ぼける程度には眠かった。  ああ、このまま寝てしまおうか……。 「邪魔」 「ゴゲァギェエァオゲァ!?」  そう言いながら俺の背骨を殺しにかかってきたのは、芽衣だ。  おかげでちょっと目覚めたけど(決してMに目覚めたわけじゃない)、何事もないかのように踏みやがって……!  芽衣は制服のスカートを翻しながらくるんと俺の方を振り返る。  何か文句でも? と言いたそうな顔。  イラッ☆ とした俺は、一言。 「……太った?」 「……っ!! し、死ねっ!」  顔を真っ赤にした芽衣は、俺の体をボコボコと何度も蹴りつけ始めた。  本気で俺を殺す気だコイツ。  ていうか言われてムキになるって事は……最近マジで太ったのかな?
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