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俺達はリア充であろうにっくき奴らを横目に校門まで歩き進める。
栄太、稜とは帰り道が別方向であるためそこで別れた。
校門前に一人、女子が立っていた。
ヘッ、どうせ部活終わりの彼氏でも待ってんだろうよ。
見てくれも悪くない、正直言って可愛いと評しても間違ってはいない娘だ。
こういう娘は彼氏に毎日抱かれてんだろうなぁ。
満たし満たされ、相思相愛。
ハァ、なんて忌ま忌ましい言葉だ。
愛する事はあっても愛される事はないんだよこっちぁ!
……なんて事を考え出すとまた惨めになるため、なるべく要らん事は考えねーようにしよう。
ホンッ……ト、リア充爆発しろや!
●
あるまじき事だ。
ついさっき校門前で見かけた女が、後ろからついて来てやがる。
しかも電柱にいちいち身を隠しながらだ。
こっちにはとっくにバレているが。
尾行……? 何だあのリア充女……何が目的だってんだァ?
んん……さてはアレだな?
非リア充である俺の事をバカにしやがる為につけてきてんだな?
舐めてんじゃねーぞアマが。
非リア充にだって人権はあんだよ。
テメェらがどんだけ格上だろうが馬鹿にする権利はないんだっての。
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