序章 忘れられた国

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いかなる時も晴れない、厚い曇り空は白い雪を降らし続ける。 寒さを耐えるように負けじと家の明かりは今宵も点されている。 北方にある小さな国。 痩せた土地に作物は採れず、鉱山資源で保つこの国の名前はルーフィア。 白き王城を戴く小さな城下町、無数の煙りが漂う。 王城のあるバルコニーから一人の少女が立ち尽くしていた。
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