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朝の7時半、まだ閉まっている校門を見上げ、あたしは一つ息を付く。
「っしょっ……っと」
ストッ、と軽く着地して難なく敷地内に入る。
実は他の門が開いてるけど、こっちの方が面白いもんね♪
「おっ、いたいた」
あたしは目線の先にいる二人の男子生徒に声をかける。
「令くーん、絃くーん、おっはよー!」
振り返ったのはあたしの幼馴染み兼従兄弟、で友達。
令:「また寝坊か、美月」
腕を組んで少し不機嫌そうな男の子、邦仲令(クニナカ・レイ)君。
薄い翡翠色の髪に、金色の眼。
きちんと着込んだシンプルな紺色の学生服はよく似合っている。
第一印象はクール…かな?
絃:「まぁ朝が弱い美月が無理しなくってもいいんだぜ?」
なっ? と笑いかけてくれるのは天見絃(アマミ・ゲン)君。
オレンジ色の髪をオールバックにして、優しそうな木の葉色の眼をしてる。
ワイシャツにオレンジ色のネクタイを緩くかけている。
第一印象は…優しいんだけど怖い。身長191cmとか人間じゃないよー!
令:「ボサッとするな、置いていくぞ」
絃:「ほら、行こうぜ美月。令がキレたら厄介だぜ~」
「…リョーカイシマシタ……」
令君がキレたら町一つ滅ぶんじゃないかと思うくらい怖かった…(あたしの独断ね?)
でも、いっつも待っててくれてる優しい友達。
「えへへっ」
令:「……何だ急に?」
絃:「ぅおっと?」
なんだか嬉しくなって、あたしは二人に飛び付いた。
でも何となく言っておいた。
「何でもなーいよっ」
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