プロローグ

9/10
前へ
/50ページ
次へ
さらなるロマンチックを求め、私はこの本の通りにやってみたいという衝動に駆られました。 しかし、物足りなさを感じた私はあるものを用意したのです。 それも“着物”に“袴”、“わらじ”です。 別にコスプレに興味があるわけではないですが、歴史グッズの一員として持っていたそれらを、私は“雰囲気作り”として着用しました。 黒くて腰まである髪をくくり、準備が整うと、私はこの本を幕末のページを開け、部屋の中央に置きました。 この時私は、(次はどの時代を試してみようかしら)と、呑気に考えているだけでした。 大変なことになってしまうとは知らずに………。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加