転校。

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「綺麗な顔をしているね。少し心配になってきた・・・。」 ため息をつく理事長に何を心配されてたのかこの時まだはわからなかった。 「変装でもするかい?」 そんな面倒なことするわけがない。 する意図もわからないし、なにしろしたくない。 「遠慮します。」 「そうか。」 クスクスと笑う声が理事長の声が響く。 「だけど気をつけるんだよ。」 説明を一通り聞いた後に言われた一言。 意味はわからなかったが一応返事をしておいた。 不良でもいるのかと考えていると一人のけだるそうな男が入ってきた。 「あれが君の担任の先生だ。」 「藤原 翼だ。」 理事長の声より低い男性特有の声。 「宮下 涙です。」 一応自己紹介をしてクラスまで案内された。
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