転校。

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青々とした雲一つない清々しい空気を纏った空。 これほど憎いと思ったことはない。 何故一ヶ月で学校を転校しなきやならねえんだ。 面倒臭い。 せっかくいい感じにクラスの雰囲気が俺中心になってたのに。 しかも男しかいない学校・・・考えただけで嫌だ。 だけど仕方ない。 あの思いつきと面白い事で動いている鬼畜女王様。 面倒臭い。 理事長室に着けば意外に若い男性。 「ようこそ。藤ノ森高校へ。僕は松井 雅。宮下 涙君だったね。」 そうにこりと嘘っぽい笑顔を張り付けた。 「はい。」 俺も相手に劣らない笑顔を張り付ける。 俺の顔立ちがいいのは自覚してる。 女みたいな顔をしていることも。 だから先輩方には随分可愛がってもらていった。
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