145人が本棚に入れています
本棚に追加
青々とした雲一つない清々しい空気を纏った空。
これほど憎いと思ったことはない。
何故一ヶ月で学校を転校しなきやならねえんだ。
面倒臭い。
せっかくいい感じにクラスの雰囲気が俺中心になってたのに。
しかも男しかいない学校・・・考えただけで嫌だ。
だけど仕方ない。
あの思いつきと面白い事で動いている鬼畜女王様。
面倒臭い。
理事長室に着けば意外に若い男性。
「ようこそ。藤ノ森高校へ。僕は松井 雅。宮下 涙君だったね。」
そうにこりと嘘っぽい笑顔を張り付けた。
「はい。」
俺も相手に劣らない笑顔を張り付ける。
俺の顔立ちがいいのは自覚してる。
女みたいな顔をしていることも。
だから先輩方には随分可愛がってもらていった。
最初のコメントを投稿しよう!