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「あっ!きっとすずめちゃんだよぅ。私出てくるね。」
ひばり姉はパタパタと玄関に向かった。朝から元気だなぁと思いながら僕は、ひばり姉の皿に有った鮭を躊躇いもなく食べてやった。もう皮すら残さない勢いで。
「やっぱりすずめちゃんだったよぅ。」
「おはよう、鷹佑。今日もいい天気だな!」
「おふぁほう、ふふふぇ!ふぁっふぁふ、ふぃふぇんふぃふぁふぁ!(キリッ」
「すまぬ、鷹佑。私には何を言ってるか全く理解できないぞ。」
僕は鮭をゴクリと飲み込み、再度すずめに話し掛ける。
「おはよう、すずめ!全く、いい天気だな!(キリッ」
「なんだその凛々しい表情は?」
「いや、特に理由は無い。(キリッ」
「全く、訳がわからんヤツだ…。」
やれやれ、と某鍵の一般人よろしくな溜息をついて席につくコイツは吉岡すずめ。ひばりの妹で身長はオレよりちょっと下くらい、なのに体重はひばりより少しばかり重いだけでプロポーションも出るとこ出過ぎている、と言った感じだ。
「むぅ、なんだか視線が卑猥だぞ鷹佑。」
「気のせいだ、ビッグボイン。」
次の瞬間、すずめの鉄拳が僕の顔に炸裂した。誰だ~?電気消したの~?真っ暗で何も見えないぞ~?
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