その男、適当助手

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助手は立ち上がり、咳払いをしてから始めた。 「えー、助手です。どちらかというと小柄なA型です。髪は黒で短く、ついでに眼鏡はかけていません」 ――ご自身の特徴は? 特徴は体が硬いことですかね(笑)。でも、運動は嫌いじゃないです。団体競技よりは陸上系が好きですが。なんか、自分自身と奮闘してる感じが辛くも楽しいんですよね。 ――好きな食べ物は? ココアシガレットを常備しています。まあ特別好きというわけでもないんですが、持ってないと落ち着かない。中毒に近いかもしれません(苦笑)。 ――正直、適当探偵のことをどう思っている? 走れエロス ――今までで一番、楽しかったこと、辛かったことは? そうですね……。誘 「ちょっと待てーい!!」 「……なんですかぁ」 調子良く喋っていた助手は、不満そうに探偵を睨んだ。
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