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「て、停電だあーーっ」
「何、仲良く声揃えてんですか」
同時に叫んだ壱花と探偵にすかさず助手がつっこむ。
「こんなに暗かったら……怖くて階段下りられないじゃないか~!」
「ドライヤーも使えないじゃない!どうしようまだ晴山君のヘアスタイルグシャグシャなのに!!」
壱花と探偵は若干ズレた心配をしている。
「大丈夫ですよ探偵。非常灯があるでしょうし」
「晴山君の髪型は!?」
「勝手にしてください。ただ探偵、心配なのは……この学校の七不思議のひとつなんですが」
「えっいきなり?」
「この学校にはどうやら、校舎内が暗くなるとニヤニヤしながらひとつひとつ非常灯を消して回る用務員の霊が出るそうなんです」
「何その霊めんどくさ!!」
「ヤダ何それ可愛い、本当なの?」
「丹豪君のツボおかしい!!」
頬を赤らめた壱花に今度は探偵がつっこんだ。
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