その男、奈衣雅城高校調査探検部

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「なにをまた被害者ぶって。結局君はその『他の男』と仲良しになったんだから結果オーライじゃないですか」 助手は正面から指を突きつけ言った。今度はこの言葉に壱花が詰まった。 「なっ、それとこれとは別でしょ!たまたま夏弥君が良い人だから良かったものの……!」 「ほう、『良い人』ときましたか。これは『良い』仲になるのも時間の問題かもしれませんね」 「むっ……ムカつく~っ!今度こそ耳、いや舌引っこ抜いてやるっ!!」 壱花は助手に飛びかかった。 「!ま待ちなさいっ!丹豪君、助手はただ……」 ギョッとした探偵が何か言いかけた時唐突にドアが開き、 「どうも~」 気の抜けた声が響きわたった。
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