33人が本棚に入れています
本棚に追加
「なにをまた被害者ぶって。結局君はその『他の男』と仲良しになったんだから結果オーライじゃないですか」
助手は正面から指を突きつけ言った。今度はこの言葉に壱花が詰まった。
「なっ、それとこれとは別でしょ!たまたま夏弥君が良い人だから良かったものの……!」
「ほう、『良い人』ときましたか。これは『良い』仲になるのも時間の問題かもしれませんね」
「むっ……ムカつく~っ!今度こそ耳、いや舌引っこ抜いてやるっ!!」
壱花は助手に飛びかかった。
「!ま待ちなさいっ!丹豪君、助手はただ……」
ギョッとした探偵が何か言いかけた時唐突にドアが開き、
「どうも~」
気の抜けた声が響きわたった。
最初のコメントを投稿しよう!