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不意に、夏弥は自分以外の3人の顔を意味ありげにぐるりと見渡した。
「……ねえ、前から思ってたんだけどさ」
「?」
「壱花ちゃんって、日間野と助手君、どっちと付き合ってんの?」
「ど、どどどどどおおおお!!?」
あまりの唐突な質問に壱花が雄々しい悲鳴を上げた。
「それとも、3人で楽しんでるとか?」
「なななななにを!!」
「え?わかんない?じゃあ」
夏弥はスッと壱花に近づき、耳元で何かを囁いた。壱花の顔は赤面を通り越してマグマのように煮えたぎる赤に変わった。
「なっ、何を破廉恥な!!我々はそのような肉体的関係を持ってなどいない!!!」
壱花は戦国武将みたいな険しい顔で叫んだ。
その言葉に探偵は鼻血を噴出しながら目を見開き、助手はシガレットを取り落としかけた。
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