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A産業は人手不足だったのか、簡単な面接をしただけで即採用となり、日給10000円のアルバイトとして翌日から働くことになった。
初日に与えられた仕事はオフィスの蛍光灯磨きだった。この日はバイトは僕だけしかオフィスにはいなかった。
僕は朝から夕方までひたすら蛍光灯を雑巾で拭き続けた。
作業をしながら社員さん達の働きぶりを見ると、彼らはパソコンでトランプや麻雀のゲームをしていた。
仕事は一生懸命やるものだと考えていたのに、こんなふうに遊んでいて給料が貰えるとは、「日本は、なんて豊かな国なんだろう」と思った。
一日目の仕事を終え、僕はここにいていいのかという疑問を抱いた。
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