ウソツキ

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歩きながら思い出す、さっきの会話。 目を閉じれば今でも、アイツの顔が浮かぶ。 大体謝り過ぎなんだよ。 責められなくなる。 どうせなら、とことん喚き散らして、困らせてやりたかったのに。 アイツがもっと最低な奴なら、全部アイツの所為にして忘れられたのに――。 『何かあったときは、電話して?』 なんて、ちょっとズルすぎじゃない? 俺だったって、そこまで強くなんかないよ。 声なんか聴いたら、会いたくなるに決まってる。
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