捨て猫

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ボクは捨て猫。 大好きだったあの人に捨てられて。 他にはもう、誰もいなくて。 寂しくて 悲しくて 冷たくて 寒くて いつも、独りで震えてた。 「お前、どうした?」 いつもみたいに震えてたら あったかい手が、ボクを撫でた。 顔を上げれば、少し寂しそうな瞳をしたあなた。 あぁ、きっとボクと同じなんだ。
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