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「彼女でもつくったら~? あー、大地のこと好きになってくれる女の子なんていないか。」
わざと皮肉っぽく言ってみた。
「別に彼女とかいらねーし。俺はひとりで生きてく主義なんだっ。」
大地が立ち止まって私に向き直り言った。
本当に寂しいヤツ。でも、そんな大地のことをどーしても私はほうっておけない。
「んじゃ、お先~~。」
そう言って、私と灯は大地の横をすり抜けて行く。
――そう、普段と何も変わらない日常。いつもと同じ。だから、私たちはこの先の運命を考えようともしなかったのかもしれない。
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