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『ピンポーン』
3度目のインターホンが鳴った。
ドキン…
コーラだったら、会うのが辛い。
でも、今度はインターホンが鳴るのと同時に、メールが届いた。
短く『コーラが来たよ』とだけ。
玄関を開けると、制服姿の見慣れた顔の人物がいる。
「コーラ…」
「サイダー、具合はどう?」
「う、うん…もう大丈夫だから」
そう言ったと同時に、ギュッと抱きしめられた。
「サイダーが、居なかったから
寂しかった」
「…とにかく、上がって?」
玄関先で、誰かに見られるのもどうかと思ったので、とりあえず部屋に上がってもらった。
本当は、怖くて、すごく緊張していたけど…
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