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部屋に上がってもらうと、すぐにコーラが言った。
「サイダー、あのさ…ちょっと聞きたい事があるんだ。 昨日、○○マンションの前にいなかったか?」
「えっ!!?」
僕はビックリしてコーラの顔を見た。
「いや…昨日、サイダーに似た子がいたらしくて…
その子、走って行っちゃったって聞いたから。
サイダー、今日、休んだからさ…
もしかしたら、見てたんじゃないかって…オレと一緒にいた人。あれは…」
僕は、ブンブンと首を振った。
「し、知らないよっ!!マンションの前なんて行ってないよっ!!」
「サイダー…聞いて?あれは…」
「し、知らないもんっ!!コーラが、大人の人といたの見てないもんっ!!」
「サイダー…ぎゅっ」
コーラが、涙目になってる僕を抱きしめてくれた。
「サイダー…あれはね、ビールさんだよ。ビールさんは、オレのお兄さんみたいな存在なんだ」
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