0人が本棚に入れています
本棚に追加
目に映るのは、半分以上が赤というか紫に近い色に侵食された白色のスニーカーだった。
「顔あげなよエヘッ。なに泣いてんのフフッ ィヒッ」
さっきの低い声とは
180度違うまるでピエロのような声でその大人は奇妙な音を漏らしながら言った。
「……………」
体が縛られてるかの
ように動かないし、
口と鼻にティッシュを詰められたかのように息が出来ない。いや、息の仕方を忘れたような感覚だった。
「聞いてンのかッ!!
オイッッ!!!」
ドゴッ
「…ヴぐはっ…ハアハア」
不意に蹴られた。
最初のコメントを投稿しよう!