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ある朝のこと、一角の椅子に座ってると、朝早いはずのルビが中々来なかった。
そして、呼びに行った。
ルビの部屋は少し遠く、まぁ20分あれば着くだろう。
トントン…
ドアをノックした。返事がない。
おかしいな…と思いつつドアを開けた……が、そこには誰もいなかった。
トイレのほうで、微かな声が漏れていた。
「おぅい、ルビ。何してる?」
「え!あ……ま、魔王様。え、えっと……」
「わかった!あの日だな!」
と、グーの右手を左手にポンっと叩いた。
すると、いきなり床から火柱があがった。
ゴゥゥゥゥ…
一瞬にして、魔王は黒焦げになった。
「ははは…相変わらずルビのツッコミは豪華(豪火)だな……」
「誰得……そ、そんなことより、わ、私はだ、大丈夫ですから…ん…行ってください」
「わかったよ。早めに切り上げてこいよ」
「あン……は、はい」
そう言って俺はルビの部屋から立ち去り、自分の仕事場へ向かった。
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