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約束だよ
それがまるで魔法の言葉だったかのように、私達は小指をほどいた
覚えてるかな
私と君の指切り。
君は、約束だよっていう私の言葉に
ずっとそばにいてあげるからね
そう言って頷いてくれたよね
覚えてる?
君のプロポーズの言葉。
昔、指切りしたあの海岸でさ
一生お前を守るから
そう言って指輪をはめてくれた
君は
優しかった君は
もう
私の傍にいないんだよね
もう
私を守れないんだよね
だからせめて
私のことは忘れないでね
毎日、小指を天に上げて
指切りみたいに唱えるから
天国の君へ
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